三日坊主は繰り返すことに意味がある!

      2016/11/27

本日ご紹介するのは、山崎拓巳さん著の「三日坊主のやる気術」という、なんとも惹きつけられるタイトルの本です。

 

 

山崎さんは独特の語り口調で、やる気に関わるお話しを様々な切り口で伝えておられました。

 

 

三日坊主に心当たりのある方は、まとめ内容の一部でも参考にしてくだされば嬉しく思います!

 

「三日坊主やる気術」で著者が最も伝えたいこと

・人生はやる気の実験室である

 

・何度でもやり直し、学び直すことができる

 

・仕切り直しをすると爽やかな気持ちが漂う

 

・仕切り直しが多い人ほど、イキイキしている

 

・やる気のある人は、やる気があるのではなく、「忘れさせない」「思い出させる」の達人なのである

 

・三日坊主を何度も続けることで、やる気は継続できる

 

・記憶が消えてなくなる前に、次の三日坊主をスタートさせること

 

・やる気をキープできる人というのは、めげやすい人、めげる気持ちがよくわかる人である

 

・やる気は継続しないものだということを大前提に考えると、やる気は継続していく

 

三日坊主は繰り返すことに意味がある!「三日坊主のやる気術」の読書まとめ

やる気の素顔

・やる気が下がるのは「ホメオスタシス」のせい
→やる気がなくなる人というのは、「ホメオスタシス」によって振り戻されて、元の自分に戻っていくことが多い
→「ホメオスタシス」とは、常にいつもの状態に保とうとする性質(=恒常)のこと
→身体で言うと、熱を常に一定に保とうとするような働きのこと
→身体以外に、「思考レベル」においても機能する
→やる気というのは、昨日までと違う「異常な精神状態」に入っているということ
→だから、ボーンとやる気になっても、生命を異常するために、ダーンと素に戻る
→そんな時は自分を責めてしまいがちだが、実は生理現象なのである
→三日坊主の人は、ホメオスタシスをくらっているんだということをまず自覚すること
→つまり、三日坊主になった状況の時は冷静に、自分は「ホメオスタシス」によってこの状態になっている、と俯瞰することから気持ちの切り替えを始めること

 

・人は「今の自分に重要だ」と思うことしか見えない
→人は自分の脳にとって重要度の高い情報だけを取り入れている
例えば、引っ越ししようと思えば、不動産屋が目につく、欲しいと思うカバンを街中で見かける、など
→だから、不幸な人は不幸に敏感で、幸福に鈍感、
→幸福な体質の人は、不幸に鈍感で、幸福に敏感、なのである
→セルフイメージが変わらない限り、人は変わらないということ

 

・人生のマネジメントは「メモリー・マネジメント」で決まる
→私たちは3つの箱を持って生きている
→過去記憶、現在記憶が、未来記憶
→中に入っている記憶の質ではなく、量が一番大切
→量が一番多い箱が、自分の脳を支配していく
→過去の呪縛をくらうと、未来は過去の焼き直しになり、新しいドキドキと触れる機会が少なくなる
→人生はというのは、記憶の編集であり、編集能力の高さが問われる
→自分に向ける質問を「未来に関する記憶が増えていく」問いかけに変えることが大事
→「制限がないならば、どんな未来がいいのか。どうありたいか?」を質問する

やる気の操作術

・目標を明らかにすると「やるべきこと」が少なくなる
→目標がはっきりしていないと、何を頑張ったらいいかなんてわからないはずなのに、目標をはっきりさせずに頑張っている人が多い
→何をやればいいのかがわからない人は、何をやらなくていいのかもわからなくなってしまう
→目標がブレている人ほど、あれもしないと、これもしないと、とノウハウを集め過ぎてしまう
→だから精度の低いアンテナがたくさん立ってしまう

 

・目標に「追いかけられだす」とダメになる
→「ねばならぬ」になったら、仕切り直さないとダメになる
→目標を追いかけているときは楽しい
→でも、目標に追いかけられだすと楽しくなくなる

 

・「できないこと」も才能になる
→「夢(=我欲)」だけでは目標がクリアできないときに、我欲に「公(=誰かのために)」を足してあげることで、目標がクリアできたりする
→「夢(我欲)+公(誰かのために)=志」
→自分の夢に「誰かのために」を足すことにより、やる気は「志」へと変わり、協力者を得たり、大きな力を得たりしていく
→人は得意と不得意があり、パズルでいうとデコボコの状態
→自分の苦手は、ボコの状態であり、人の得意、デコとつながる
→「自分がてきない」ことは、人の「できる」を活かす「才能」となる

やる気の発火術

・忙しいときこそ、やりたいことは「全部やる」と決める
→チャンスは、運気の高いときにしかこない
→運気が高くて暇な人はいない
→だから、チャンスが来るのは、忙しいとき
→なのに、今忙しいことを理由に、みんなチャンスを逃している
→人格に影響を与えるような出会いだって、本当にチャレンジしているときにしかない
→人格に影響を与えるような出来事や人との出会いを起こしたかったら、忙しいときこそ、ああなりたい、こうなりたいと思って目指すこと
→そのときにしかスペシャルな出会いもないし、語れる出来事も生まれてこない
→「これをやったらいいのに」とみんなわかっているのにできないことは多い
→それを行動に移すことで成功する人がたくさん出る

 

・「できなかった」過去は思い出さない
→人はできない理由だって話せるし、できる理由も話せる
→やりたくない理由だって話せるし、実はやりたい理由だって話せる
→両方とも共存していて、多くの人は「行動しない」という結果につながる意味づけのほうを選択してしまう
→だから結果として行動しない
→本当にやりことがあるのであれば、「そのことをやったことで、その先に何を手に入れるか」とやった向こう側にあゆ未来の記憶を作り上げることで、「あぁ、だったらやったほうがいいな」と思うようにする

 

・先送りをやめる秘訣は「ちょいかみ」
→何かを始めるときには、最期までやり遂げると決めないこと
→わざわざ時間をとってやらない
→空いた時間にチョロっとやること
→そして、すべての条件が揃うのを待たないこと
→本気になるのを待たないこと
→最期までやり遂げる必要はなく、また時間があったら、ちょっとやってみる
→そうやって続けている間に、それをやりたくなるときがくる

 

・「ノウハウ」よりも「ノウフー」を大切にする
→「成功する人間は一部の人達だよ」という人もいる
→一部の人間同士はお互い知り合いだったりする
→「成功する鳥は群れをなして飛ぶ」というが、「成功する鳥の群れ」に入ることが大事
→どのようにやる(=ノウハウ)よりも、誰と知り合いなのか(=ノウフー)が大事だったりする
→才能のある人達の群れに入ることが大切である
→才能ある人達の中に入っていけば自ずと磨かれる
→素晴らしい人達の中にいると、セルフイメージが知らない間に引き上げられる

 

・他者を褒めると「自分に返ってくる」
→人間の大脳は、主語認識をすることができないという性質を持つ
→だから、他者を褒めることで、知らず知らず「自分はそうなんだ」と誤認識し、自分のセルフイメージを高めることができる
→逆に悪口にも同じ効果があり、「あの人って醜い」は、「私は醜い」になってしまう

やる気の修理術

・自分を「無視」する癖をやめる
→自分にやりたくないことをさせていることを、自分がわかっていることを自分に伝えること
→これをやるとストレスがたまらない
→「ごめんね」「イヤなの知ってるよ」「やらしちゃってごめんね」と自分が自分に言う
→多くのひとが、こんなとき自分を無視してしまう
→自分を無視する癖がつかないように心がけること

 

読書感想

三日坊主でも、繰り返すうちに習慣になるという切り口は新しい感覚を得られました。

 

繰り返すためのきっかけが必要ということ、そのための繰り返しの三日坊主。

 

やる気が落ちるのはホメオスタシスによるものという話しがとても印象に残りました。

 

三日坊主や、ダラダラしてしまった時には、自分をどうしようもない奴とけなすのではなく、冷静になって自分の行動を振り返って、俯瞰して、対処を考えることが大事なんですね!

 

また、何か重たいようなことに取り組むときは「ちょいかみ」が効果があるというお話しがスグに使えそうだと思いました。

 

わざわざ時間をとることをしないで、空いた時間にチョロっとするだけでも、うまくいけば火がついて、そのまま続けられるというのは非常に使えるノウハウだと感じました!

 

イヤならスグにやめればいいというのを前提にすれば、行動へのハードルは低くなりますよね。

 - 行動習慣