グズグズ癖を直すために必要な感情がわかる!

      2016/11/27

今回ご紹介する本は、野間健司さん著の「グズグズ癖をキッパリと切る200のアイデア」、というタイトルあって、あらゆる角度からグズグズ癖に対処する方法を提案されている本です。

 

著者はこれまで2000社以上、10万人以上を超える受講者を指導してきた、モチベーショントレーナーです。

 

実績もさながら、わかりやすい、やわらかい語り口の中にも、厳しい言葉をズバッと言い放つ著者の言葉にはメリハリの効いた、とても力強い説得力を感じました!

「グズグズ癖をキッパリと切る200のアイデア」で著者が最も伝えたいこと

・「グズグズ癖」とは、やるべきことをテキパキと進めることができない行動パターンのこと

・生まれつきグズな人などいない

・何かにグズグズしているとしたら、それはテキパキと決断や行動ができない、グズな感情に陥っているだけ

・グズとは感情の状態。グズの克服とはグズ感情を克服すること

・本当のグズとは、人生で本当に重要なことを先延ばしにすること

・人生で大切なのは、どんなものを手に入れるかよりも、自分がどこに向かって進んでいくか

・グズを克服するとは、意味づけの力を鍛えること、と言っても過言ではない

・人生の重要課題を先延ばしすれば、人生の最後で必ず「後悔」をいう大きなツケを払うことになる

・自分の未来は、自分が付き合う人の質と量で決まる

グズグズ癖を直すために必要な感情がわかる!「グズグズ癖とキッパリ手を切るための200のアイデア」の読書まとめ

グズグズ癖とは何か

・やりたいことに中々手をつけられない、あるいは手をつけてもテキパキと進めることができない(生産性が低い)行動パターンのこと
→前者のパターンは、「先延ばし型のグズ」「生産性の低いグズ」などを総称して「グズ」と呼ぶ

人がグズグズ癖に陥る理由とは

・グズグズ癖に陥る理由はシンプル
→その行動をとるエネルギーが湧かない
→やりたいという気持ちになれない

グズグズ癖を克服する戦略

本書ではグズを克服するための4つの戦略を掲げております

 

1.行動に対する「意味づけ」(その行動をとることにどんな意味があるのか)を明確にしてモチベーションを創り出す
2.テキパキ行動できるような「感情」を創り出す
3.行動を阻害する心理的要因を取り除く
4.新しい行動パターンを習慣化させる

グズグズ癖から抜け出すエネルギーを創り出す

・人生で欲しいものを100個書き出す
→まずは大きく「望む」練習から始める

 

・人生で欲しいものをすべて手に入れたら何をしたいか考える
→自分の中にある貢献の欲求に気づいたら、人生で本当に欲しかったものがより明確になる

 

・一流といわれる技術を見る
→人生の基準を引き上げるためには、高い基準に実際に触れてみること
→世界一の技術を目の当たりにした瞬間、自分の中の基準が世界基準に変わる
→基準とは伝染するもの
→自分がグズだとしたら、人生の基準が低くなってしまっている

 

・ちょっと先を行くライバルを見つける
→2〜3年あれば追いつけるかもというライバルや先輩を見つける
→ライバルに勝つことが目的ではない
→競争によって人生の基準を引き上げ、得たい結果に、より近づくことが目的

 

・行動の「意味づけ」のパターンを理解する
→グズグズするのは、その行動に対して、それをやる「意味」がはっきりしていないから
→グズグズ癖は「意味づけ力」が高まるにつれ改善されていく
→意味づけ力は、日々の練習によって鍛えることができる
→人が変化したいと思っていてもできないのは、変化しないことに対する苦痛が足りないから

「行動したくなる感情」を瞬時に創り出す

・まずは自分の感情を理解する
感情が行動のエネルギー
→グズとは感情の状態
→いつも自分がどんな感情でいるか、感情の状態に敏感でいること

 

・自分の本当の気持ちに気づく
→感情には「偽の感情」と「本物の感情」がある
→例えば、いつも人に怒りをぶつける人がいるが、本当の気持ちは「不安」だったりする
→このように、マイナスの感情の裏にある、自分の本物の感情を探してみること
→どんなときも、良い感情の状態でいると決める
→良い感情の状態が、質の高い行動力を創り出す
→グズ行為を克服するするためには、いつも良い感情でいる、と決断することが大切

 

・自信たっぷりの姿勢で行動する
→笑顔で自信満々のポーズをする
→極端なくらい大袈裟にする
→身体の使い方のパターンを変えることが、感情を変えるためには最も即効性がある

 

・口が裂けそうなくらいの笑顔で笑ってみる
→グズになるのは、グズの表情をしているから
→グズな感情になったら笑顔にしよう、ではなく、グズにならないために笑顔でいること

 

・グズグズしているときの言葉を変える
→グズグズな人はグズな気分になるような言葉をたくさん使っている
→グズを治すシンプルな方法は、言葉を変えること
→「やるぞ!」「最高!」「素晴らしい!」といった言葉をたくさん使う人はグズグズしない

 

・悲観的な表現をやめる
→グズな人の言葉使いの特徴として、悲観的で大袈裟な表現を使うことが挙げられる
→出来事を表現する言葉が、その出来事に対する感情を創り出してしまう

 

・マイナス言葉を使ったら「NOT」で打ち消す
→口癖は一夜では変わらない
→ネガティヴ言葉を使ってしまったら、例えば、「あー面倒くさい」と言ってしまった後に、「面倒くさい…ことはない!」と「NOT」で打ち消す
→こうやって、言葉の癖を少しずつ変えていくこと

 

・繰り返し自分にしている質問を見つける
→自分が今、ここにいるのは、自分が自分に対して問い続けてきた質問の結果
→自分が得ている人生の結果は、自分がこれまでしてきた質問の産物

 

・グズを克服する質問練習
①質問「この行動をとることで自分が得たい結果は何だろう?」
→作業ではなく得たい結果に意識を向ける
→モチベーションを与えてくれるのは、作業そのものではなく、その先にある「得たい結果」
②質問「自分にとって、目先の楽しみを我慢してでも実現したい長期的な楽しみとは何だろう?」
→物事には「短期的に」楽しいことと、「中期的に」楽しいことがある
→長期的に実現したいお楽しみがある人は、目先のお楽しみのためだけに1日の多くの時間は使わない
→グズ行為とは、「短期的な目の前の快感を求めて行動するパターン」である
③質問「自分が今、なんの見返りも期待せずに、与えることは何だろう?」
→「与える」ことはエネルギーを維持し続けるための素晴らしい方法
→与えることの喜びを知り、自ら与える生き方をする時、人は苦しみから解放されて自由になれる

計画的×生産的に行動する

・人生の目標を映画の脚本にしてみる
→10年の計画を立てて、それを1年1章にしてタイトルをつけてみる
→第1章「出会い」、第2章「旅立ち」のような物語を描いてみる
→10年かければ人は偉業を成し遂げられる

 

・10%ルールを使って必要な期間を見積もる
→10%ルールとは、新しい仕事や長期的なことに対して10%だけ手をつけてみること
→10%手をつけることで、仕事の全体像がわかり、精神的負荷が減り、その後の取り組みが楽になる

 

・人生で本当に重要なことに1日の40%を使う
→1日3時間は、人生にとって本当に重要なことに使う
→1日3時間、重要なことに取り組めないならば、現在の仕事を見直す必要がある

新しい行動を習慣化する

・毎日、人生の目標を書き出す
→元旦に立てた目標を1月末になってもハッキリ覚えている人は1%といわれている
→1度くらい目標を宣言した程度で、その目標が心に刻まれるわけではないということ
→1度目標を紙に書いたら実現するなんてことはない
→何度も何度も目標を書き出すことによって、イメージが徐々に創られる

 

・どんなに忙しくても「人生で重要なことは」毎日必ずやる
→人生にとってグズにならないための、最も大切な習慣とは、自分の人生で本当に重要なことを毎日欠かさずやり続けること
→どんなに忙しくても1日のうち最低3時間は本当に重要なことをする
→10年後の自分に向けて、毎日必ず行動する習慣を創る

読書感想

今回も超長文ですが、これでもお伝えしたいことはけっこう省きました(笑)

 

それだけ響くところが多かった良書だったということです。

 

今回、本書の数あるグズ癖克服方法の中でも、「感情」の項目を多めに抽出してご紹介致しました。

 

あらゆる思考、行動に対して、一つ一つ自分に「質問」していくことで、得たい結果や、自分がどうしていきたいかの「答え」が見つかっていくものだと改めて感じました。

 

また本書の言葉で、基準を上げるために、高い基準に触れる、基準は伝染するものという言葉が特に印象に残りました。

 

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