行動をすぐやることの効果がわかる!
2016/11/27
今回ご紹介するのは、藤由達藏さん著の「結局、すぐやる人がすべてを手に入れる」という、とても魅力的なタイトルの本です。
著者はメンタルコーチとして、様々なコーチングメソッドと心理学を学び、多くのビジネスの現場を見てくる中で、「人間の行動の法則」というのを発見した方です。
「人間の行動の法則」とはチャンスや情報が手に入った際、10秒の間に動くことのできる人はすべてを手に入れ、10秒以上もの時間をかけても動けない人は何も手に入れられなくなる、という法則です。
本書はこの「10秒」をキーワードに、「一瞬で行動に移せるようになるため」のメソッドを様々な切り口で伝える内容になっております。
「結局、すぐやる人がすべてを手に入れる」で著者が最も伝えたいこと
・たった10秒で、あなたの行動は変えられる
・成功する人、周りからの評価・信頼をされる人たちとでは、確実に「ある違い」が存在する
それは「すぐに行動に移せるかどうか」
・本気でやりたいと思ったことができたときに、10秒で動けるかどうかが、人生を大きく左右する
・行動するためには何より大切なのが「気分」である
・行動力を高めたければ、モチベーションではなく、「気分」もコントロールする必要がある
行動をすぐやることの効果がわかる!「結局、すぐやる人がすべてを手に入れる」の読書まとめ
すぐに行動できない人の習慣
・行動できない人は、行動を阻害する思考の癖がある
→行動できない人の原因は、「行動を阻害する思考の癖」を持っていること
→まずは自分の思考の癖を認識することが大切
→「何かやりたいことが見つかったとき、なぜいつも自分はやらないのか?」
→「やらなければいけないことがあるのに、どうして自分は先延ばしにするのか」
などをしっかり認識すること
・行動できない人は、自分をフリーズさせる癖がある
→「解決に向けて行動しよう」という思いと、「行動できない」という思いが対立し、葛藤することで、フリーズ(思考停止)状態になったいる
→その結果、思考がストップし、行動ができなくなる
→フリーズ状態を解除する方法は、自分の中にぶつかりあっているそれぞれの思いを全部書き出すこと
・行動できない人は3つの「不安」でフリーズ(思考停止)する
1.過去にとらわれて陥る不安
→過去の失敗体験を引きずり、動けなくなっている状態
2.未来にとらわれて陥る不安
→今後もきっとうまくいかない、と思い込んでいる状態
そしてうまくいかなかった結果を、あれこれと想像していくこと
3.現在にとらわれて陥る不安
→現在起きていることの「ある一部分にとらわれて、それがあたかもすべてであるかのように感じている状態
→行動できないのであれば、この3つの不安の中にいる
→自分がどの不安に陥っているか、気付くこと
・行動できない人は、「まだ◯時間あるから大丈夫」と考える
→先延ばしにする人は、仕事の全体を見渡せていない
→先延ばし癖のある人は締め切りを決めるだけでなく、取りかかる期限を決める
→作業をスタートさせる期限と締め切りの期限があれば、ギリギリになる前にスタートでき、進捗や全体を把握することができる
10秒で行動する人の思考法
・10秒で行動する人は、「行動してしまえば、あとは楽」ということを知っている
→行動というのは、「雪だるまづくり」に似ている
→大きな雪の塊をいきなりつくるのは、一見すると大変に思える
→しかし、最初は小さな塊でも、少しずつ転がせばドンドン大きくなっていく
→「行動をすればあとはなんとかなる」というのは、行動することで自分と自分を取り囲む環境がそれだけで変化し、成長するから
・10秒で行動する人は、「失敗」を考えない
→人は意識を向けた方向に進む、という性質がある
→成功や失敗も同じで、失敗を考えれば、失敗に近づくことになる
→逆に、成功について考え続ければ、成功に近づける
→どんどん行動をして、いつもうまくいく人は、この法則を無意識に理解している
→「成功するために行動をする」ことを徹底的に考える
・10秒で行動する人は、小さな一歩を大事にする
→どんなに大きなことを成し遂げた人も、最初は小さなことをしてきた
→「ローマは1日にしてならず」、「千里の道も一歩から」のことわざにあるように、大きな夢の実現につながる、小さな一歩を見つけて、それを実際に行動に移して実現することが重要
→インターネットでキーワードを検索してみる、図書館に入って調べる、など
→つまり、絶対に失敗しないことから始める
→そもそも人間の行動は、細分化された「小さな行動の積み重ね」でできている
→小さな行動を積み重ねることで、大きな夢を実現する
・10秒で行動する人は、「朝」を大切にする
→朝の15分で1日の計画を確認する
→1日の全体を確認すると行動に無駄がなくなる
→1日の中の小さな行動の1つ1つが、自分の「譲れない価値観」や「心踊る未来像」を実現するための一歩となる
・10秒で行動する人は、「まずはやってみる」で生きている
→3割のデキでいいから、5倍のスピードで行動する
→「まずはやってみる」は細分化された小さな一歩になる
→細分化せずに大きな行動をしようとすると、いつまでたっても行動できない可能性がある
→やってみて違うとわかれば、撤退も早くできる
行動する人になる10秒マインドチェンジ
・今ここに集中するために、10秒でいらないものを捨てる
→いらないものがあると、今できることの邪魔になる
→習慣化されているものは、やめようと思うだけでは、中々やめられない
→大事なのは「捨てる意識」を持つこと
→いらないものを捨てると、時間的な余裕を確保できる
→今に集中するために、不要なものは捨てる
・過去の失敗・記憶は10秒で書き換えられる
→これまでの人生はすべて過去のこと
→過去の出来事や経験についての「解釈」は変えることができる
→過去からは教訓を引き出せる
→成功体験でも失敗体験でも、その体験から学んだことを言葉に書き出してみる
→それをすることで、体験は現在と未来に活かすことができる
→過去の体験は、成功であろうが失敗であろうが、自分の現在と未来を支えてくれる貴重な財産になる
・朝10秒行動するだけで、結果を出せる人になる
→オススメは「朝、言葉をアウトプットする」こと
→人目をはばからず、書く言葉は、自分の内面を「見える化」することができる
→毎日続けると、自分の感覚に自覚的になり、表現欲求が活性化されていく
・結局「今すぐ動く」意識が人生を変える
→すぐに行動しない場合でも、大事なのは、「今すぐ動く」意識である
→いつだって「行動できるとき」は「今」しかない
→先送りには、取りかかる期限を決めている「良い先送り」と、取りかかる期限を決めていない、「悪い先送り」がある
→「今すぐ」と決めている人は、「良い先送り」のできる人
→先送りした予定日が「今」となったときに、すぐに行動できる人
結果につながる!周りを巻き込む10秒チェンジ
・相手をコントロールするのではなく、相手の行動力を高める
→結果を出す人は、相手をコントロールしようとしない
→結果を出す人は、「相手の行動力を高めよう」とする
→自分の成し遂げたいことを、相手に協力してもらうために、相手の好きなこと、得意なことが活かせるような協力態勢を相手と一緒に考えるようにする
・他人を本気で応援できる人が、周りの力を借りられる
→10秒で人生を変える人は、うまくいっている人の話しを聞くと、「よし!もっといけ!」と考える
→心のエネルギーは、自分に作用している
→他人に対して「失敗しろ」と思ったらとしたら、その気持ちは自分に返ってくる
→だから、自分がうまくいきたいと思っているなら、なおのこと他人を応援するメンタリティが必要になってくる
10秒でゴールに近づく思考と行動のコツ
・人生を変える人は、「自分の目標」を持っている
→会社の目標はわかっていても、自分の人生における目標はわかっていない人が多い
→「今まで人生の目標なんて考えたことがない」という人は、10秒でいいから、自分に問いかけてみる
→「何の制約もなかったら、本当はどこで何をしていたいんだろう?」と
→これを毎日続けていくと、次第にあなたの人生の目的や目標、「心踊る未来像」や「譲れない価値観」が明確になってくる
・他人の夢を楽しく聞けると人生が変わる
→他人の夢を否定するエネルギーは、あなた自身の夢をも否定してしまう
→他人の夢から学べることもある
→夢には他人の思考パターンや価値観が濃厚に含まれている
→それを取り入れてみると、思いもしなかった発想が生まれることがある
→他人の夢も自分の夢も、発想の源であり、創造エネルギーのエッセンスである
・無駄な行動なんてない、と考えると人生は変わる
→一見無駄と思える行動でも、少し見方を変えてみるだけで意味合いが変わってくる
→見方、捉え方は無限にある
→行動や出来事の意味は無限にあるということ
→苦労した体験、遠回りした体験など、本人にとっては、悔しくて無駄に思えるがもしれない
→それを他人に語ることで、笑い話にも、美談にもなる
→その苦労話しをあなたの未来の夢実現のために、いかに利用するかはあなた次第になる
→無駄を恐れるよりも、無駄なんてないものだと開き直り、バカになってどんな体験も活かしていくこと
読書感想
10秒。
このわずかな時間で行動を起こす。
チャンスが訪れたときにすぐに飛び乗る、本気でやりたいことが見つかったときに、すぐに動けるかどうか、人から勧められたことを、すぐに実行に移せるかどうか。
「幸運の神様は前髪しかない」と言われるように、目の前にチャンスが来たときに、通り過ぎるともうその前髪(チャンス)はつかめません。
そのチャンスを逃さないように、本書で紹介されていた「行動をしてしまえば、あとは楽」という考えを毎瞬のように自分に刷り込んでいくことを意識して、10秒で行動できる人間になっていきたいと思います!